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【事 案】 女性は、離婚後6ヶ月間再婚できないか?

【結 論】 離婚後100日経てば再婚できる。(最判H27.12.16)

 従来から、女性が離婚してから再婚できるまでの期間が、制限される(6ヶ月⇒約180日間)のは、問題があるとされてきました。
 この問題に決着をつけたのが、平成27年12月16日最高裁判所大法廷判決です。

 事案は、民法の規定を守り、6ヶ月を経過したあとで再婚したものの、この再婚禁止期間のために望んだ時期に結婚できなかったという女性からの訴えでした。
 裁判所は、再婚禁止期間が定められていることは、再婚後に生まれた子について父の推定の重複回避や、父子関係をめぐる紛争の未然防止の必要性から、憲法が保障する男女平等や法の下の平等に違反するものではない。
 しかし、医療や科学技術の発達、晩婚化の進展、再婚への制約を少なくする要請などの事情からみて、100日を越える部分は合理性を欠いた過剰な制約を課すものとなっていると判示しました。

 この最高裁判決を受け、平成28年6月7日に改正民法が施行されて、離婚成立日(前婚の解消又は取消日)から再婚できるまでの期間が6ヶ月から100日に、すなわち80日間短くなりました。
 ここでいう離婚成立日(前婚の解消又は取消日)とは、協議離婚のときは離婚届けを役所に届けた日、調停離婚であれば調停成立の日、裁判離婚なら裁判の確定日をいいます。

 一方、離婚成立日から100日以内でも再婚できることがあります。
 ただし、その場合には離婚成立日を基準として、その日より後に懐胎している、その日以後一定期間懐胎していない、その日以降に出産したことのいずれかについて、次のような医師の診断書が必要です。

医師による診断書の内容

 離婚とひと口に言っても、結婚するときと同じほど、あるいはそれ以上に手間と時間、精神的負担がかかります。
 とくに未成年のお子様がいらっしゃるときは、後々後悔しないように、親権や監護、養育費、面接交渉などをきちんと決めておくようお勧めしています。

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